計測ネットサービス株式会社

安藤ハザマ・戸田建設・豊島建設特定共同企業体 陸前高田作業所様

副所長 内田様

気仙川水門建設工事における、基礎工事時の杭の精度向上のための施工管理

導入製品
杭打設管理システム|パイルナビクラウド-V
工事名称
二級河川気仙川筋砂盛地区河川災害復旧(23災589号)水門土木工事
稼働期間
2013年12月~2014年6月
取材日
2014/6/26
現場
岩手県陸前高田市

水門建設の基礎工事をしているとお聞きしました。

鋼管杭基礎です。現在は、水門本体を支える杭を施工中です。杭打ち機2台で227本。2~3本/2台。杭の先端を硬い岩盤に1.0m以上貫入させるため、岩盤をダウンザホールハンマーで削孔するのに時間がかかります。
(水門を建設するに至った経由、被災地の状況、図面を見ながらの杭打設位置など説明いただきました)

システムを導入していただいた経緯を教えてください。

選定理由としては、NETIS登録されていた技術だということです。従来のトータルステーションとPCが1対1の制御ではなく、今回はトータルステーション3台同時に使えるようにカスタマイズしてもらいました。杭の打設に時間がかかる工法でしたので、2台3台は問題なく使えるなということでお願いしました。

運用方法を教えてください。

杭打ち機のオペレーターは車載モニターを参考にはしますが、従来の測量方法による作業員からの指示で操作していました。現場にてパイルナビのPC画面で管理している我々がモニターを見て「ちょっとずれている、ちょっと精度合わせてくれ」と指示していました。最初に杭芯をセットするときは、前後左右ともずれが20mm以内に入っていないと打設開始の指示が出せませんのでパイルナビを見ながら調整を行いました。

システムは満足のいくものでしたか。

測量は両側からトランシットで見る従来の方法だと測量係がつきっきりにならないといけないところが、パイルナビはある程度自動なので作業員は手をはなして違う作業することができました。
最初はパイルナビのシステムにトラブルがあったけれど、従来の測量とダブルチェックできたということで有効に使えていました。

お困りになった点をお聞かせください。

一番最初、モニターに表示される角度がマニュアル表記と逆になってしまっていたことで混乱しました。
電波が50m以上離れると通信が切れてしまうこともありましたね。アンテナは用意されていたのですが、アンテナが大きく持ち運びが不便だったので、当初はアンテナを立てなかったのです。アンテナを立てたら通信は大丈夫になりました。
結構振動もあるんですけど測量機が自己位置を自動補正するので数値がずれないようになっていました。
測量機が望遠鏡でターゲット探す機能がついてるらしく、自動で補正するので明後日の方向に照準していまうこともありましたね。近くに置いてる看板の裏が銀色で、それを間違って見てたんでしょうね。ターゲットのサーチ範囲を狭めてもらうことにより、その誤作動はなくなりました。

システムを導入した効果をお聞かせください。

費用対効果:○ 3台分を1台で操作できる形にしてもらったので、それなりに効果はあったと思います。
データの精度:◎
操作性:△ タッチパネルの感度・反応が悪いと思いました。いろんな機能が詰まっているのでボタンが小さいと反応しなかったりしました。
作業人員:△ パイルナビにすべて任せられるのであれば2人×重機2台で最大4人の省力化ができるのでしょうが、実際には難しいです。但しある程度自動で計測できるので他の作業へ職員を回すことができるので、0.5人工くらいは助かるのかな。
施工効率:○ 最初の芯出しの時は従来の測量でダブルチェックしなければならないので、初めのうちパイルナビは補助的な位置付け。芯出し以降は杭芯をパイルナビで簡単に測れるので、そういう意味では作業効率は良くなったと言えるのかもしれません。
データ処理や帳票の作成:△ 基準値に対して傾きとズレで管理しているのですが、X軸とY軸とのズレの距離で管理しなければなりません。それと打設された杭の傾きも管理しなければなりません。それをEXCELで手動で後処理計算しているので、そこまで本システムでやってくれると助かります。

スタッフの対応はいかがでしたか?

営業さんは電話一本ですぐ来てくれて助かりました。

今後、計測ネットサービスに期待することはありますか。

もっと自動的になってほしい。手で調整したりと、まだ人がやる部分が多いので。計測で障害物に当たった場合など自動で補正してくれれば良いな。計れなくなったら自動で高さを調整してくれるとかね。そうすれば完全自動化に近くなります。
パイルナビじゃなくても、良いものがあれば次も導入したい。

現場であったらよいな、というシステムはありますか?

掘削斜面の動態計測として斜面にミラー(プリズム)を付けて計っている。自動計測ができて、自社で保有しているものよりもコストパフォーマンスが良い機械があれば導入を考えたい。

導入した製品

今回導入した製品はこちらになります

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