工事の概要と、どのような計測をするためにワイモスを導入したか教えてください。
福岡空港には現在、一本だけ滑走路があるのですが、航空機の混雑・遅延の解消及び将来の航空需要への適切な対応を図るため、それを二本に増設する工事を現在行っています。その新しくできる滑走路の部分の地盤改良工事です。流動性の極めて低いモルタルを地盤中へ圧入して均質な固結体を連続的に造成し、この固結体による締固め効果で周辺地盤の液状化対策を行うのですが、それにより舗装面が異常に隆起しないかどうかを確認するためにワイモスを使用しました。各プラントに2点測点を設けて、計4台のプラントを稼働させたので、全部で8点を同時に計測しました。
抱えていた課題はなんですか?
従来の運用方法としては、レベル測量にて隆起管理していました。スタッフを地盤改良機にくくりつけて、人の目で確認していました。でも、空港内という特殊環境下で、さらに隆起に関する管理値が3mmと微小であることに加え、夜間作業となり視認性も非常に悪かったために計測値の誤認が発生する恐れがありました。
ワイモスを選んだ理由はなんですか?
複数個所をリアルタイムに計測できる点です。また計測精度が0.1mm単位でできるので、本工事のような微小な管理値に対して十分な精度で計測可能ができる点です。
導入後の評価を教えてください。
複数個所をリアルタイムに計測できるため、隆起量の変化をすばやく感知できた点が良かったです。また、人の目で見ているわけではないので計測値の誤認がなく、適切に隆起管理し注入量を確保できました。しかし、プラント車両の近辺であると、その振動を拾ってしまい、計測値にブレが生じるため、その点で設置箇所については注意が必要だと感じました。あとは、準備作業さえ行えば、計測時はPC操作のみであるため、省力化に繋がりました。しかし、空港という場所柄、いろいろな電波が飛んでいるのか、通信状態が悪くて運用できないことが時々ありましたね。
今後、ワイモスに期待することはありますか?
先程の評価でもお話させていただきましたが、電波の問題なのか受光センサーが反応しない不具合がありました。夜間作業時に計測できない場合は、工事中断となってしまうので、その時は従来のレベルによる測定に切替え、なんとか乗り切りました。予備機の設定等が簡略に出来るようになること、若しくは当工事のような夜間作業の夜間サポート体制を確立していただければ非常に助かります。
当社へのご意見、従業員の対応はいかがでしたか?
困った時に連絡したら、誠意を持って対応していただけたので良かったです。受光センサーにレーザーが当たっても反応しなかったトラブルがあったのですが、すぐに代替機を用意してもらえたので良かったです。
同じような現場があったらまた使いたいと思いますか?
先程あげたトラブルに関して解決できれば、省力化・省人化につながるので個人的には使いたいですね。
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